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王様はテーブルと薫が座っている席の間に僕を跪かせ 満足気に頷いた。 「し、失礼しまーす」 恋人の目の前でこれは 絵的に見ただけでもまずいだろ。 ひやひやしながらも僕は 床に膝をつき薫の足の間に身体を滑り込ませる。 「ちょっ……!なにすんだ……お……」 さすがに抵抗を示して 鳶色の巻毛を左右に揺らすも――。 肝心の次兄はすでに呂律の回らない状態。
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