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そう僕の王様は戯れの天才。
思いもよらない方法で
信じられない角度から
切り込んで来るからご用心――。
「なあ和樹、おまえ今朝、朝食のパンに何をつけて食べてた?」
「は?」
まさかこの状況で
朝食のメニューを思い出させるなんて。
「えーっと……オリーブオイルとハーブソルトですけど」
そしてまさか。
「だよなあ。オリーブオイルとハーブソルト」
手に持っているのは
ハーブソルトの小瓶。
「オリーブオイルとハーブソルトは美味しいよなあ?和樹――」
言うとまさかのまさか。
おもむろに――征司は薫の身体に
魔法のスパイスを振りかける。
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