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「おいっ……冗談はほどほどにっ……!」
酔ってたってさすがに
フランスパンと同じ扱いじゃ
巻毛の王子様も怒るよね?
でもそんなことおかまいなし。
「黙れ――大事なゲームの最中だ」
いやむしろ楽しんでるみたいに
征司は薫の身体を
背後から絡めとると
僕に長い指先を差し出した。
「おまえの好きな組み合わせだろ?」
冷酷な瞳が三日月の形に細められ
妖艶に僕を見下ろして言うんだ。
「さあ、舐めろ」
味見するんだよって――。
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