第7話

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卓上カレンダーを手にとり、虚ろげにそれを見つめた。 何も行動できないまま早3日が経ち、今日は水曜日。 「(フゥ――…)」 息を一瞬とめて、微かな吐息を吐いた。 後悔先に立たずと言うけど、まさに今、それにはまりに嵌ってる。 どうしてこの前、あの場から立ち去ってしまったのだろう。 きちんと向き合うべきだったのに。 もう一度田原さんと会って話さなければいけない。  それはわかってはいるものの…… 社会人はそれなりに仕事で忙しい。 特に年末のこの時期は仕事は絶え間なく出てくるし、残業だってある。 そして、それは田原さんも同じだ。
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