そして終わりを告げる

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――…… 「また残ってたのか」 「……部長」 深夜残業。 カズくんに会うのが怖くて、それがいつ終わりになるのか決めかねて 結局何も言えないまま、同棲の話ものらりくらりとかわして。いや、実際それどころじゃないんだけど 業務は幸い忙しいのは事実 いつものようにデスクにはりついていると、出野部長が出先から戻ってきた 「なにか忘れものですか?」 ふいにそう続けてたずねる 「んー、忘れもの。成田」
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