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「まぁ……仕方ないよな」
宿泊先を5号館に割り振られた【中村 雄介】がため息混じりに呟く。
「はぁ!? マジで? マジで言ってんの?」
同じく5号館に割り振られた【鈴木 ひとみ】が、雄介の呟きに反応する。
「だって杉並の言う通りだろ? 今の内に帰っておかないと、帰る途中で真っ暗になるぞ?」
「でもさぁ」
「焦らなくても明日だってあるんだし。5号館に帰ってからだって、同じ館の奴とならいくらでも話せるだろ」
「……でもさぁ」
仕方ない、と雄介はひとみの説得をあきらめ、亜矢に告げた。
「杉並! 俺ら引き上げるわ! バーベキューのコンロとか片付けるの、どうすればいい?」
「そのままで良いよー。後はあたし達がやるから。明日の朝、集合時間に遅れないでね」
「了解! 遅れたらペナルティーだもんな。それじゃあ、皆、また明日な!」
それぞれ「おう」「また明日ね」「バイバイ」「じゃあな」等と返事をしてくれる。
それを一通り聞くと、「じゃ、行くか」と他のメンバーを集め、雄介は5号館に向かう事にした。
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