第三章 宿泊先

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「まぁ……仕方ないよな」 宿泊先を5号館に割り振られた【中村 雄介】がため息混じりに呟く。 「はぁ!? マジで? マジで言ってんの?」 同じく5号館に割り振られた【鈴木 ひとみ】が、雄介の呟きに反応する。 「だって杉並の言う通りだろ? 今の内に帰っておかないと、帰る途中で真っ暗になるぞ?」 「でもさぁ」 「焦らなくても明日だってあるんだし。5号館に帰ってからだって、同じ館の奴とならいくらでも話せるだろ」 「……でもさぁ」 仕方ない、と雄介はひとみの説得をあきらめ、亜矢に告げた。 「杉並! 俺ら引き上げるわ! バーベキューのコンロとか片付けるの、どうすればいい?」 「そのままで良いよー。後はあたし達がやるから。明日の朝、集合時間に遅れないでね」 「了解! 遅れたらペナルティーだもんな。それじゃあ、皆、また明日な!」 それぞれ「おう」「また明日ね」「バイバイ」「じゃあな」等と返事をしてくれる。 それを一通り聞くと、「じゃ、行くか」と他のメンバーを集め、雄介は5号館に向かう事にした。
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