10人が本棚に入れています
本棚に追加
陽菜は抵抗もなく倒れてて、アイツを中心に赤黒い色が広がっていく。
いつの間にかノイズ晴れていて、周りも暗くなった。
ふと青いブレスレットが目に入った。
陽菜の血も混ざってて。
やっぱり壊れたんだ、俺は。
「ハァ……ッ、ハァ────ッ」
震える手は首へと向かう。
赤を滴らせている鉄の刃は首へ入ってくる。
陽菜の横に倒れた、抗うこともやめて、みっともなく倒れる。
この経験を何度かしてる気がする。
霞む視界に映ったのは、“やっぱり”三日月と月乃。
最初のコメントを投稿しよう!