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 ふわふわした太ももの上に頭を乗せる。ヨシの短い髪の毛が内側をくすぐってくる。  一息吐くと、裸のまま膝枕をねだってくるのがお決まりのパターン。  マナはヨシの黒髪を撫でてから、頬に唇を近づけた。キスの前に、マナの茶色く長い髪の毛先が届く。 「くすぐったい」 「お互い様ですよう、膝枕苦手なの知ってるくせに、いつもいつも甘えん坊ですねえ、ヨシ君は」 「だってさ、好きなんだもん」  日ごろはクールな池澤経理課長が、マナの前では猫なで声を奏でる「ヨシ君」に変わる。  ヨシはマナの首に腕を回し、頬ではなくて唇にキスを求めた。軽いキスのつもりが、回数を重ねるごとに触れている時間が長くなっていく。
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