152人が本棚に入れています
本棚に追加
岸「では、後は任せた」
岸さんが社長室へと、喜多嶋社長を促して、入っていく。
ぽつんと、距離を置いた感じで、僕と葛原さんが残された。
岡野「あ、あの……よろしくお願いします」
ぺこっと頭をさげると、はーっと大きなため息をつかれてしまう。
岡野「っ!!」
その豪快なため息にも、びくついた。
葛原「おい、おびえすぎだ」
岡野「すみません」
葛原「そう言えば、さっき、ホクロがどうのって言ってたな?」
すっと、葛原さんが腕を僕へと伸ばす。
僕は襟足を手で隠して、一歩引いた。
岡野「恥ずかしいです」
顔を赤くして言うと、戸惑った表情をされた。
葛原「なんだ?それ、女みたいだな」
苦い笑みを浮かべられる。
岡野「すみません」
葛原「別に、触ってやろうなんて、思ってないから」
岡野「……すみません」
葛原「じゃ、仕事してほしいこと説明するぜ」
岡野「お願いします」
最初のコメントを投稿しよう!