第1話

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とっさに、葛原さんが僕をかばうように覆いかぶさった。 引き締まった胸に、がっつりと抱きこまれる。 刹那、どさどさっと、大きな音を立てて、まるで雪崩のように書類が襲い掛かってきた。 葛原「くっ」 岡野「っ!!」 (今、抱きしめてかばってくれてる。僕を、葛原さんがっ!!) 一瞬、頭が真っ白になるけれど、熱の通ったたくましい腕の拘束に鳥肌が立った。 岡野「やっ!」 葛原「こら、おとなしくしろよ!」 岡野「怖いっ!!」 葛原「怖い?」 その時、僕は少しパニックになっていて、手足をバタバタとさせてしまう。 葛原「岡野、しっかりしろ」 岡野「離して!!」 葛原「落ち着けって」 岡野「んっ」 葛原「っ!!」image=483025007.jpg
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