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とっさに、葛原さんが僕をかばうように覆いかぶさった。
引き締まった胸に、がっつりと抱きこまれる。
刹那、どさどさっと、大きな音を立てて、まるで雪崩のように書類が襲い掛かってきた。
葛原「くっ」
岡野「っ!!」
(今、抱きしめてかばってくれてる。僕を、葛原さんがっ!!)
一瞬、頭が真っ白になるけれど、熱の通ったたくましい腕の拘束に鳥肌が立った。
岡野「やっ!」
葛原「こら、おとなしくしろよ!」
岡野「怖いっ!!」
葛原「怖い?」
その時、僕は少しパニックになっていて、手足をバタバタとさせてしまう。
葛原「岡野、しっかりしろ」
岡野「離して!!」
葛原「落ち着けって」
岡野「んっ」
葛原「っ!!」
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