第2話

8/9
152人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
岡野「?」 葛原「…………」 岡野(葛原さん、さっきから外ばかり気にしてるような気が……) 岸「葛原、どうした?」 葛原「雨が降るといいなって……」 岡野「!!」 岸「おかしなやつだな。スーツや靴が汚れるって、嫌がっていたじゃないか」 葛原「そうでしたっけ?でも、今は、ちょっと別の理由があって……」 岡野(それって、まさか、僕の髪の毛が楽しみとかじゃないよね) なんでか、鼓動が速くなった。 ちらっと葛原さんと目が合う。 岡野「!!」 (わ、僕、なんで、赤面してるんだ!?) すると、葛原さんはぷいっと横を向く。 葛原「別に、お前の髪を気にしてるわけじゃないからな」 岡野(うそばっかり。うずうずしてそうだよ……) と、思うと、なんだか、葛原さんがかわいく思えてくるから、変な感じだ。 葛原「なんで、そこで笑うんだ」 岡野「え、笑ってませんよ」 葛原「いいや、笑った。そういうやつには、罰だな。そうだ岡野、ちょっと来いよ」
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!