84人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
第6話
オフィスの中、熱いコーヒーでやけどをしてしまった葛原さんに、僕はあわてて……。
岡野「わ、赤くなってる。ちょっと一緒に来てください。流水につけましょう」
葛原「別に……」
岡野「ダメですよ。こういうのは早目が肝心なんです」
僕は夢中で、葛原さんの手を引っ張っていく。
岡野(大変だ。ひどくないといいけど……)
急いで、水を流し掛ける。
葛原「そろそろいいんじゃないか?」
岡野「大丈夫そうですか?」
葛原「ああ。お前が連れまわしてくれたおかげで、痛くはないな」
岡野「よかった……」
葛原「で、いいかげん、手を離してもらってもよさそうなんだけどな」
岡野「あっ!!」
(僕、自分から、ずっと握ってた!?)
最初のコメントを投稿しよう!