第6話

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第6話

オフィスの中、熱いコーヒーでやけどをしてしまった葛原さんに、僕はあわてて……。 岡野「わ、赤くなってる。ちょっと一緒に来てください。流水につけましょう」 葛原「別に……」 岡野「ダメですよ。こういうのは早目が肝心なんです」 僕は夢中で、葛原さんの手を引っ張っていく。 岡野(大変だ。ひどくないといいけど……) 急いで、水を流し掛ける。 葛原「そろそろいいんじゃないか?」 岡野「大丈夫そうですか?」 葛原「ああ。お前が連れまわしてくれたおかげで、痛くはないな」 岡野「よかった……」 葛原「で、いいかげん、手を離してもらってもよさそうなんだけどな」 岡野「あっ!!」 (僕、自分から、ずっと握ってた!?)
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