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「え、電気設備科ってなんかこう・・電気を設備するっていうかこう・・・」
「言いたいことはわからなくもないですが、ここの会社もきちんと仕事してますよ。電気消したり、付けたり、節電したり。」
「それほとんどの人が個人でやってることなんですけど。」
神田のツッコミに佐藤は「節電は大事ですからね。」と言い頷いた。
「いや、そうじゃなくて!なんで警備会社の電気設備科の人が猫とか探してるんですか!」
「・・・頼まれたから?」
佐藤は少し頭を傾けてキョトンとしている。
「ほとんどの人が知らないんですが、電気設備科はそういう事もやってるんですよ。一応電気設備科なんで本当はその管理なんですが誰もそのような資格も持っていないので、電気設備科とは名ばかりの”何でも警備要員”です。」
「・・・それ普通にアウトな気がします。」
神田はわけがわからないというように眉間に皺を寄せる。
「とういか、ただここの部屋のドアに”電気設備科”って書いてあったのでそれをそのまま使ってる内に私達が”電気設備科”になりました。」
なんだその理由は・・・。
神田はハハハと笑うしかなかった。
「・・・とりあえず”何でも屋”みたいなものですか?」
「そうですね。そのようなものですね。一応ここの会社の”何でも屋”です。」
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