第1章

6/6

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「で....でんきせつびか.....????? え、は、え?」 神田は口をパクパクとさせる。 え、でんせつの佐藤さんって、電気設備科の佐藤さんのこと.....??? んだその、某掲示板のコピペでありそうなオチはよおおおおおおおおおお!!!! え、嘘。まさか佐藤さんの話こんなオチで終わり? 俺の無駄な想像はどこへ.....。 「何が”でんせつの佐藤さん”だよ....。」 神田は部屋の前で溜息を吐きながら座りこんだ。 変に期待してドラマチックな展開があるはずなんてないよな。 神田が帰ろうと立ち上がる瞬間に、ガチャリという音と共に電気設備科と書かれたドアが開いた。 神田はその音と共にドアに頭を打ち付け、その場にへたり込んでしまった。 一瞬何が起こったかわからない神田は打ち付けた頭をおさえた。 「いっ.....てぇ...」 頭をおさえて、視線を地面へとむけていると、 「あの、」 と頭上から声が聞こえた。 神田がバッと顔をあげると小柄な女性が無表情に 「何してるんですか。」 煮干しを食べながら立っていた。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加