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「何よ――! シカトかいっ!!」
私は大袈裟に叫んで、わざと神祁の耳に届くような大声を張り上げた。
でも神祁が振り返る事はない。
キーッ!
ムッカー!!
ガチャッ!
「心結、朝からギャーギャー五月蝿いんだけどぉ~?」
と突然開いた扉から出てきた旒柯にそう言われた。
旒柯はまだ眠いのか大きな欠伸をしている。
「お、おはよっ」
私は次に目に飛び込んできた旒柯に挨拶をしてみた。
まさか、アンタもシカトするんじゃないでしょーねッ!
人間、挨拶が出来なきゃ終わってんのよ!!
でも旒柯は、「うん、おはよ」と眠そうに言うと、いきなりその唇を突き出してきた。
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