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突然の事すぎて意味が分からない私は、目をパチクリさせる。
ついでに手を旒柯の艶々の唇に押し当てた。
「な、何?!」
「何って、おはようのちゅーだよ!」
「じょ、っ冗談~っ」
「オレ、スキンシップ派なの。その手、邪魔だよん~」
旒柯はニッコリと満面の笑みを浮かべてそう言う。
って、知らんわ、そんなコト!
このままじゃ、穿に続いて旒柯にも唇を奪われてしまうっ!!!
これ以上いっくんを裏切りたくないんだよっ!!!
「は~い! 邪魔な手を退けようね?」
と言った旒柯は、私の手を無理やり自分の思い通りにしようとする。
だから私の手は、強い力によっていとも簡単に身動きを失ったのだった。
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