第6話◆恐怖

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私のお風呂覗いたくせに…… 穿は私がお風呂に入ってるのを知っていながら、あの場にやって来たらしいし……。 ほんと、ありえないっつうの! 私は目の前の穿の顔を、真っ直ぐと睨み付ける。 だけど言葉にはせず、目で威圧してみたんだ。 「お~、怖っ!」 穿は昨日の事を悪いと思っているのかいないのか、人を馬鹿にしたようにそう言うとすぐに目を逸らした。 そこで旒柯が、「エロ親父ィ~」と一言呟く。 旒柯の言葉に反応したように、穿が片方の眉毛をピクピクと動かす。 アイドル顔負けのその顔も、今は原形がない。 キレイな顔をしたイケメン二人が、迫力を増したように睨み合いを始める。 何がそんなに気に入らないのか、そこには緊迫した空気が流れ出す……
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