第6話◆恐怖

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でも私には、ここの住人の部屋は知らされていない。 ……ただここが私の部屋だと、案内されただけなのだ。 きっと神祁あたりが私の部屋を決めて、他の住人にはその部屋がどこなのか、教えてないのだろう……。 ……“信用” してもいいのかな……? それにしてもこの部屋、ちょっと殺風景だよね……。 これはシャンプーとトリートメントだけじゃなくて、家具とかも買い揃えないと。 だってこんなに広い部屋なのに、ベッドしかないなんて……。 その後すぐにトリプルぐらいありそうなベッドにダイブした私は眠りについた。 普通は見知らぬ土地に来た初日って、あまり眠れないはずなのに、まるで睡眠薬でも飲まされたかのように、泥のように眠ってしまったのだ。
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