第6話◆恐怖

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この現実を受け入れた訳じゃないけど、朝から落ち込みそうになって肩を落とすと、 「朝食食べたら、一緒に買い物に行きましょう!」 と言った碧沃の一言で、現金な私はぱぁっと明るくなった。 買い物、というより……朝食って言葉にも浮かれてくる。 こんな世界に吹っ飛ばされたんだもん! 食べる事ぐらいしか、楽しみないよねぇ……? ……でも昨日と同じ服っていうのも……嫌だけどね。 碧沃は、「着替えたら、下に降りてきてください」と言葉を付け足して部屋を出て行った。 この屋敷は広いけど、昨日住人と集まったあの会議室のような食堂だけは覚えている。 普段なら迷うところだけど、あの部屋はすごく印象的だったし、一番奥の部屋、っていうのも覚えやすい。
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