18人が本棚に入れています
本棚に追加
この現実を受け入れた訳じゃないけど、朝から落ち込みそうになって肩を落とすと、
「朝食食べたら、一緒に買い物に行きましょう!」
と言った碧沃の一言で、現金な私はぱぁっと明るくなった。
買い物、というより……朝食って言葉にも浮かれてくる。
こんな世界に吹っ飛ばされたんだもん!
食べる事ぐらいしか、楽しみないよねぇ……?
……でも昨日と同じ服っていうのも……嫌だけどね。
碧沃は、「着替えたら、下に降りてきてください」と言葉を付け足して部屋を出て行った。
この屋敷は広いけど、昨日住人と集まったあの会議室のような食堂だけは覚えている。
普段なら迷うところだけど、あの部屋はすごく印象的だったし、一番奥の部屋、っていうのも覚えやすい。
最初のコメントを投稿しよう!