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激しく言われた後に、腕をつかまれ、抱き寄せられた。
岡野「っ!」
さっきの優しい抱擁とは違う。
ずっと強くて、きつい拘束。
岡野(息が止まりそうだよ……でも、あらがえない……だって、僕は葛原さんのことを特別に思ってるのに……)
「離して……ください。こんなの卑怯だ」
葛原「どうして、卑怯になる?そんなのは、お前が俺のことを好きじゃなきゃ出て来ない言葉だぞ」
ズバリと言われて、心臓が跳ねた。
岡野(それは、気づかれちゃいけないことなのに)
葛原「ごまかせると思ったのか?」
岡野「葛原さんっ」
腕の中に抱きすくめられたまま、目をあげる。
視線が熱くからんだ。
葛原「俺は、お前のことが……」
岡野「っ!!」
(その先を聞くのが、怖い……)
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