視線

姉ちゃんさあ、困ったら僕を呼びつけるのやめてくれない？　僕だっていつでも暇ってワケじゃないんだからさ。
いや、今日はさ、たまたまだよ。いつも手が空いてるワケじゃないよ。
ああ、もう、姉ちゃんちのそばに部屋借りたのほんとに失敗だったよ。

トイレがつまったってさあ、こんなの彼氏に頼めよ。こんな時に彼氏を頼りにしなくてどうするんだよ。真夜中だって、喜んできてくれるだろ？

え？　別れたの？　早っ。
もう、この部屋に越してきてから何人目だよ。
とっかえ、ひっかえ。

痛い、痛い。
真面目にやりますって。