Ⅷ 然して我らは抗う

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──────────  話すべきこと、聞くべきことを終えて病室を出た智和は、外で待っていた文子と真奈美と向かい合った。 「重ね重ね失礼をお詫びします。ありがとうございました」 「……一つだけ、教えてください」  頭を上げた智和が見た文子は、とても不安そうで、今にも泣きそうになっていた。 「さーちゃんを、助けてくれますか……?」 「必ず助けます。どんなことをしても、必ず」  そう言い残し、智和は廊下を歩いていく。仕事を終え、もうここにいるべきではなかった。次の仕事の為に、準備をしなくてはならない。  千香がいる病室まで戻ると、恵が病室から出てきた。ボディガード達に何かを告げると、背中を向けてこちらに歩いてきた。表情が戻っていた。瞳は強く輝いていた。 「いいのか?」 「いい。IМIに戻るんでしょ。乗せてって」 「ああ」  着替えを終えた瑠奈と琴美も合流。四人は病院を後にして、IМIへと戻った。
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