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「ただいま」
「あら、なつおかえり」
「あのー…こんばんわ」
夏樹の家に上がりリビングと扉を開けると、その奥、キッチンで夕飯の支度をしてる夏樹のおばさんがいた。
「あらー!渚ちゃん?久しぶりねー!」
「どうも、久しぶりです」
お辞儀をしながら、おばさんの優しいそうな笑顔につられて私も顔がほころんだ。
「元気だった?大きくなったわねぇ!でも昔と変わらないわ!可愛いもの!」
「いえいえ、そんなことないですよ」
「お昼に蒼、あ、お母さんには会ったのよ!颯斗さんは元気?海斗君は?確か春から大学生だったわよねぇ。そうだ今度みんなでお食事しましょうね!あとそれからね!」
蒼とゆうのは私の母の名前で、颯斗とは私の父。海斗は私のお兄ちゃんだ。
相変わらずおばさんはお喋りで、昔もこんな感じだった。
話についていけず、困ることがあって、けれど笑顔で誤魔化してた。
もちろん嫌とかじゃなくて。おばさんのことは大好きだ。
「はいはい、ストップ。渚困ってるから。」
昔も夏樹がこうやって間に入ってくれていた。そう思うと、なんだか懐かしくなった。
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