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「そうだ!せっかく寄ってくれたんだし、晩ご飯食べていって!」
「いいんですか?」
「もちろんよ!ね!なつ?」
「ああ。俺はどっちでも」
「それじゃあ決まりね!おばさん、張り切っちゃお!」
「なんか、ありがとうございます」
久しぶりにおばさんの手料理が食べれると思うと、嬉しくなった。
おばさんは料理が上手で、昔色々作った物を家に分けてくれたりしてくれてた。
「そうだ、なつ。晩ご飯できるまで、あなたのお部屋に渚ちゃん案内してあげて」
「でも俺の部屋まだ片付け終わってねぇけど」
「あらそんなの渚ちゃんが手伝ってくれるわよ!」
私の背中をトンっと押しながら、おばさんは言った。
「そうそう。一緒に片付けよ」
私は夏樹の背中をグイグイと押しながら。
「分かったから押すなって」
そうして私達はリビングを出た。
リビングを出て、夏樹の部屋がある3階に向かう。
夏樹は階段を登りながら言った。
「いいのかよ」
「んー?なにが」
前にある大きな背中を見上げながら、私は夏樹の言葉の続きを待った。
「男の部屋なんか入って。しかも1人で。」
思ってもみない言葉に、一瞬目を少し開けてびっくりしたけど、あぁ、一応気にしてくれてるだろうな。っと思い、嬉しくなった。
夏樹の部屋前まで来て、私は言った。
「別に大丈夫だよ。彼氏なんていないし、夏樹の部屋だし。」
すると夏樹は、へぇーとだけ言い、扉を開けた。
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