もも太郎~犬編~

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ここからは鬼達の攻撃のオンパレードだった……。 「ハッハッハッ、この伝説のCON棒でボコボコにしてやるお! オニオニ~♪」 「や、やばい!」 「そりゃー、アヒャヒャヒャヒャ!」 (お知らせ) 【闇刀を手にした謎のじいさんが狩り場に乱入しました】 「ここにもまだ残党がいたか! ハアッ、界王拳〇!!」 「ニャギャーッ!?」 「ぐわっ!?」 「皆! ワシに元気をわけてくれー。全員くたばりやがれ、ハッハッハッハー! 元気玉ーーッッッ〇!!!!」 「うわっ、このじいさん何者オニかーっ!?」 「オニマツ、逃げるオニッ!」 「無理無理、オニ次郎、お前だけでも逃げろー」 チュドーンッ!! 「キャンッ!」 【力尽きました…】By煮込み 【力尽きました…】By猫丸 【力尽きました…】By犬 【これ以上は復活できません】 その後、倒れているオイラ達は謎のじいさんのリヤカーで元の場所まで運ばれていった。 「カーッ、3乙するな、このクソ共め! ワシの取り分がないではないか!! こうなったら代わりに貴様らの身ぐるみ剥がさせてもらうからな!」 散々暴言を吐かれ、オイラ達は乱雑に道端に放り投げられた。 しかもその謎のじいさんにオイラの宝物。 ワンワンカードダスで手に入れたSSRの【ワントとリリワン】のカードまでも奪われてしまった。 最悪ワン。 あの犬を擬人化したワントとリリワンのカード。 リリワンはオイラの未来のガールフレンド。 そしてワントはオイラが人間の姿になった場合と思ってたのに……。 まじテンションがた落ち。 ――オイラは思った。 鬼より、謎のじいさんの方が本物の鬼じゃね? そして煮込みうどんは駄目だ、奴はただのおっさん。 見かけ倒し。 これなら絶対に桃太郎さんの方が強い、と……。
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