もも太郎~犬編~

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するとおっさんはオイラを見る。 「よし、猫丸。ちょうどいいからこのワンコもお供アイルーにしていくか」 「ニャ。それはいい考えニャ。今は雑魚の手も借りたい気分ニャ」 雑魚!? この猫め! な、なにげに酷いことを言ってくるワン。 絶対性悪ワン。 さては猫の友達がいないから人間とつるんでるワンね~。 ムフフ、寂しい奴ワン! オイラはすべてお見通しワンよー。 ……って、オイラも犬の友達いないじゃん! 「何ニヤニヤしたり、落ち込んだりしてるニャ。気持ち悪い犬ニャ」 「……」 「おい、二人とも! どうでも良いけどさっさと行くぞ!」 「ニャ!」 「わ、ワン……」 なんかよく分からないけどこうしてオイラは鬼ヶ島にやって来た。 とりあえず二足歩行の猫は猫丸。 おっさんの方は“煮込みうどん”という名前らしい。 煮込みうどんってなにって聞いたら、気にするな、ただのハンドルネームだって言われたワン。 意味ワカメ。 とりあえず変な名前だワン。
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