第1章

3/34
前へ
/34ページ
次へ
「うん。だって、今日告白されて、初めて青木クンのこと知ったんだもん。なかなかイケメンだし、カッコイイって思ったから」 「はあ?なにそれ?」 いつも、ボウってしている涼がきゅうに怖い顔をした。 小さい頃から毎日会ってて、同い年で、小、中、高全部一緒で、わたしの言うことを聞いてくれてた涼が…… わたしをにらみつけた。 「いいじゃん。別に。わたしのこと好きだって言ってくれたんだもん」 にらんでいる涼から目をそらして、そうつぶやいた。 「自分のこと好きだって言ってくれた男なら誰でも付き合うのかよ」 「誰でもって、わけじゃないけど……」 「その青木ってヤツがカッコよかったからか?」 「うん。まあ……そんなかんじかな」 「おまえ、それでいいのかよ」 いきなり、もの凄い力で、右腕をつかまれた。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

73人が本棚に入れています
本棚に追加