3.過去(2) 2005年9月17日

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私の唐突な言葉に、 麻美はデジカメのシャッターを押す指を 止めて振り返った。 「ミニチュアでこの町を再現してみたい。 建物の一つ一つを作って」 「あはは。そりゃ住まなきゃ無理だね。 でも、どんだけ時間かかるの?」 「わかんない」 「それはライフワークだよ」 「そうだねー」 本当にそうだ。いつになるかわからない話。 そもそも次にいつここに来られるのかも わからない。 でも、なんとなく、 そんなに有り得ない話ではない気もした。 根拠はなくても。 image=483038099.jpg
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