第1章

2/2
前へ
/2ページ
次へ
ん、寝過ごした もう夜か… 携帯のディスプレイは11時23分を示していた 部屋は真っ暗 早朝、コンビニでバイトして、帰ってきて…寝て… 今に至るか… やっちまったぜ… また、明日、早朝からバイトだ…まさか、オールして行ったら今日の繰り返しだ 少し、散歩して、寝よう 家には誰も居ない 母親は長女と旅行、次女は社員旅行 俺は、バイトが休めなかったから…な つまり、今、家には俺しか居ない 連れ込むような、彼女なんて居ない だから、一人寂しく散歩に行くわけだ 少し湿り気の混じった風の吹く季節 夜は少し心地いい なんだか、やたら暗い気がする…月が雲で隠れてるからだろうか? 取り合えず近くの公園まで行ってみよう 家を出て、少し歩き、角を曲がる… が、そこで人とぶつかった 「っと…すみません大丈夫ですか?」 あれ?暗くて良く見えないが…動いてない…? え、まさか…転んでそのまま? 「だ、大丈夫ですか!?」 しゃがんで体を起こし意識を確認しようとした瞬間だった 急に体が起き上がり、噛み付いてきた 咄嗟に突き飛ばしたが、前髪を少し食いちぎられた いてぇ… 「ってぇな!ぶつかったのは悪かったけど、噛むこたぁねえだろ!?」 アアゥァァァァァァ… こいつ…なに言ってるんだ? まるで…ゲームに出てくる
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加