高校デビューに失敗した阿呆の話

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ここで、高校デビューに失敗した哀れな童貞少年の話をしよう。 まぁ、つまりその哀れな童貞少年というのは俺のことなのだが。 そんな、哀れな俺はどうしようもないぐらい馬鹿で阿呆な男である。 少し詳しく俺のことを話す。 まず、中学時代の俺についてだ。 (名前) 雑餉隈 啓次郎 (ふりがな) ざっしょのくま けいじろう (性別) 男 俺は騒がしい奴だった。 声もデカくて、知らない人にもどんどん話しかける。女子からは笑顔が人懐っこい柴犬の様という、褒めているのか、けなしているのかわからない評価を受けて褒めているのか、けなしているのかわからない評価を受けていた。 そして、楽しい事が好きだから何でもかんでも企画した。 学級委員長にも生徒会長にも、3年の秋には文化祭の実行委員長もやった。
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