高校デビューに失敗した阿呆の話

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そんな俺はミーハーで、惚れっぽくて。 中二の頃、学年のマドンナだった上木さんに、屋上から花束を彼女に向かって投げ、そして大勢の生徒の前で告白した。 思春期の暴走の集大成でさる。 まぁ、あえなく惨敗したが。友達は割と多い方。 スポーツは得意な方。 友達と遊ぶのに忙しすぎて。勉強は一切してなかったせいで成績はあまり芳しくない。 そんなんだから、自惚れやなどではなく、あの学校で俺を知らない人間なんかいな居ないような人間だった。 それが中学時代の俺。 今思えば、俺って人気者って奴だったなぁとしみじみ思う。 ほんとに、今更だが。 そして、現在の俺。
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