プロローグ

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「ありがとう!平凡くん!僕憧れの先輩にね、告白されてようやく付き合えたんだ!これも全部平凡くんのおかげだよ!」 「お役に立てたようで何より」 「お金はいくらでも払うよ!一体どれくらい……」 「5億」 「は?ふざけんのも……」 「はい、ダメ。まず成功してテンションが上がってるからと言って、無闇にお金を使わない。そこは払ってもいい指定金額で言うこと。じゃないと払えない分は体でって言われても仕方なくなるだろ?それに5億とか冗談に決まってんだからすぐ怒らない。可愛い顔が台無しだから」 「う……っわかったよ……。じゃあ、10万」 「いらないよ。友達の恋愛相談にお金なんてとらない。可愛い姿見せてもらったんだし、お金までとったらせっかくできた彼氏さんに悪いし?」 「な……っべ、別に君のこと友達なんて思ってないんだからなー!」 「よし、一件完了」 俺はボンボンのホモ学園と言われる場所に通っている。何故通っているのかは姉ちゃんが腐女子で理解いただけるだろう。 まぁ残念なことに、勉強に関して絶対的自信があり、姉ちゃんに手回しされたせいで、ここにしか通えなかったと言えばどなたか同情していただけないだろうか? まぁ平凡なせいで庶民としてかなりの視線を受けたも、そのまま受け入れ、姉ちゃんが望む王道展開に発展しそうになったものの、キス関係だけは阻止した。 それもあり、かなり危うい状況にされたものの、なんとか俺は姉ちゃんに詰め込まれた腐知識によって救われた。 何故かって?警告された次の日放送で叫んだから。“恋愛相談乗ります!失敗したらいくらでもいじめろ!成功したら許してくれぇえぇぇ!”と。 とりあえず先生にはかなり怒られたが、心配もされた。いじめにあっているのか?と。 まだいじめにあってないと言えば微妙な顔をされた。とりあえずそんな放送で来た生徒はいた。それも何故か会長親衛隊隊長。ついにいじめかと思えば恋愛相談。相手は言わずとも会長。 一瞬呆然としたものだ。だが、姉ちゃんなら会長×親衛隊隊長に悶えることだろう。いきなり難易度が高かったが今までの腐知識を頭に巡らせ相談に乗れば親衛隊隊長のその素直な行動と言えば、もういじめられようかと考えが巡るくらいに切なかった。
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