確信犯じゃない

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名前を口にすればきっと何かが壊れる。 彼に抱かれながら傍にいる事を願った過去の記憶。 そしていつも私に優しく接してくれた彼の眼差しを思いだし、どんどん体が熱くなっていった。 「あ・・・、でも時々は地元に帰るから。 全く会えなくなる訳じゃないのかもね・・・。」 本当は切れた方がいい縁なのに・・・。 無意識に私は、彼との関係を繋ぎ止めようとしてしまっていた。 本当はここで縁を切るべきなのかもしれない。 だけどそんな言葉を発する勇気を私は持ち合わせていなくて・・・。
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