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―――「なんだぁ・・・。
それじゃあもうすぐ、お前とはなかなか会えなくなるんだな・・・。」
電話越しのその声は素直で、落胆したように溜め息交じりだった。
だけどこの言動に惹き付けられてはいけない。
わたしはもう、彼の事を諦めたはずなのだから。
「そうだね・・・。
次の仕事が決まり次第、すぐ札幌に引っ越しすると思う。」
地元を離れてしまえばもう彼と顔を合わせる事はなくなるだろう。
だからもう私の事なんか忘れて、彼には“新しい玩具”を探して欲しかった。
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