第2話「鏡心明智流」

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場所は戻り、道場にて 「…かかりましたね。」 "ビシィッ" 「なっ………!!?」 「「は…弾いた!!!?」」 「あの総司の突きを…!」 そう、沖田が結衣へ向けた鋭い突きを結衣に簡単に弾かれた。 そして沖田は勿論、道場にいた他の面々は見開く。 先程谷が言った予想が当たっていた。 「あの動き…やはりな」 「まさかとは思ったが谷の予想が当たるとはな…」 「フッ…沖田も油断できねぇな、 この試合」 「何で今俺様化した、忠司」 「俺も気になったから出てきた。 …ま、面白い事なったな」 三馬鹿がまだ驚愕を隠せず、驚いてる中…谷、武田、松原は「当たりだったか…」な感じである。 性格が双子と先程まで普段の可愛らしい性格の松原だったが、 試合を見始めたのか、好戦的で俺様な性格の松原と化していた。 「クスッ…君、やるね。 久しぶりに楽しめる試合になりそうだ」 「余裕持て余していたら足元掬われますよ」 "ヒュッ… ドッ…!!” 「っく…!」 「舐めてもらっては困りますよ。」 結衣の実力を舐めていた沖田は、結衣に居合の一撃を脇腹へ食らわされた。 それからというもの、沖田は新撰組隊士で鏡心明智流の隊士の相手をした事が無かったのか、結衣からの一撃一撃に防戦一方だった。 「総司が…押されてる!?」 「ちょっ…コレ不味いんじゃ…!」 「何者なんだ…あの女…?」 「フム…中々やるな、あの女。」 「…ああ」 「これじゃ、小姓にすんの勿体無ぇな」 「…結衣…」 先程から防戦一方な沖田に動揺する三馬鹿。 相変わらず谷、武田、松原は 落ち着いてる様子。 そして辰之助は苦い表情をし、結衣を見ていた。 …結衣、お前が刀を握る必要なんて無い。 お前が手を血に染める必要なんて無い… 俺が…俺が奴を殺してやるから… 例えこの身が血に塗れようと… この世の誰をも敵に回す事になったとしても… 奴等のモノにはさせやしない。
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