女子大生ミドリの悲劇

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削除したことさえすっかり忘れていた、あの写真で襲われていた女性! 「あなたはあの時の・・・。ウソ! 殺されたの? それで助けなかった私に恨みを!?」 崖の上では遠くに見えたけど、あれは私の背後・・・。 談話室では部屋の隅に見えたけど、あそこも私の背後・・・。 そして反射したガラスに映った私の真後ろ・・・。 この女は少しずつ距離を詰めてきていたのだ。 ペンションにとりついた幽霊じゃなかった。 こいつは私にとり憑いていた! 女は私の首に氷のように冷たい手を掛けた。 「グエ・・・」 取り外そうとしたが、女の手を掴むことができない。 実体がない。 それなのに息が詰まった。 「ウググ・・・」
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