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「……ったく確かにあたしは弓使いだけど……弓しか使わないとも近接格闘の心得が無いなんて一言も言った覚えは無いわよ?プラウド・マルコキア……まっどっちつかずで中途半端なのは認めるけどね」(朱音)
そう呟く朱音の両手にはクライスの双剣形態があった
「グフッ……一本取られた訳か……私の敗北だ」(プラウド)
プラウドが降伏すると
「朱音、こっちも終わったよ~」
「姉上、こちらも終了致しました」
「なかなか面倒だったな」
そこに麻紗人、シュテル、アインスがやって来た
「お疲れ様……さて、それじゃあ」(朱音)
朱音はプラウドに近付き(その間にバインドで拘束)……
「一応聞くけどあなた達の雇い主って誰よ?」(朱音)
「……話すとでも思ったか?いくら負けたとは言え口は割らんぞ?」(プラウド)
「……はぁ……見事な程にテンプレな回答を……」(朱音)
「……だが、一つ忠告しといてやる」(プラウド)
「うん?」(朱音)
「お前達がどれ程の実力者かはよく分かった……だがお前達が真相に辿り着く事は無い……絶対(ブチッ!!)にぃぃぃぃぃ!!(バタッ!!)」(プラウド)
「ッ!?」(朱音)
突如何かが切れた音がしてプラウドは倒れてしまった……朱音達が近付き朱音が脈をとった……が
「朱音、プラウドは……」(麻紗人)
「……脈が無い……十中八九証拠の隠蔽の為に依頼者が仕込ましといたのね」(朱音)
「そうですか……これでは骨折り損のくたびれ儲けですね」(シュテル)
「シュテル、それは違うわ……良い情報が残っていたわ」(朱音)
「と言うと?」(麻紗人)
「こいつに仕込ましといたのが魔法だって事よ」(朱音)
「魔法……だと?」(アインス)
「ではまさか」(シュテル)
「そう……つまりはこの誘拐事件は管理局の最高評議会も一枚噛んでいる……」(朱音)
「成る程……なら尚更犯人を確保しないとだけど肝心な誘拐犯のアジトは愚か誘拐の仕方も分からないし」(麻紗人)
「まぁその辺の細かい話はアルマンさんの家に戻ってからにしましょうか」(朱音)
とある施設の地下
「どうだね局長、進捗の方は?」
「あぁこれは少将様……申し訳ありません中々芳しくない状態でして」(局長)
「フム、なるべく急ぎたまえ……セイント・ヴァルキリー達が調査に回っているからな」
「ご心配なく、いくらその者達が優秀な捜査官であろうともここまで辿り着けませんよ」(局長)
「……そうか、では引き続き頼みますよ我ら最高評議会様方の理想する正義の為に」
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