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はつ恋。
初めて人に好意を持ったのは、13の時。
相手は偉大な呪術師である父に住み込みで弟子として働いていた彼。
「玲蘭」
彼が名前を呼ぶだけで特別なものに変わる気がした。
心のままに私はのめり込んでいった。
彼の優しさが私は好きだった。
父とは違う大きな背中、温かい手。
全てが愛しいと確信して止まなかった。
私はまだ呪術師としてもオアシスを統治する者としても未熟で。
だから私の代わりがいることは知っていたの。
「玲チャン」
白い髪に白い瞳の女の子。
私より少し遅い時期に来た、同じ年頃の女の子、白嵐(ビャクラン)。
親しくしていたけど、眼差しが少し苦手だった。
まるで、私を突き刺すみたいでたまに痛くなるから。
「白嵐」
「ねぇ、遊ぼう?」
「でも、……父がダメって」
「なんでか、知ってる?」
「えっ?」
「それはね、玲チャンが無能だからだよ?能無しの男と遊ぶから才能が無くなるって愛人(アイレン)は言ってるよ?」
目を見開いた白嵐の言葉は
信じがたいものだった。
でもそれは現実だったと知ったのは次の日。
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