身代わり鈴

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「なんで……」  土鈴は軽く跳ね、次のコンクリート直撃で真っ二つに割れた。 と同時にバスは走り出し、私は仕方なく土鈴を拾う為地面に手を伸ばした。 「家に置いてあったはずなのに……」  そう、私はこの土鈴を持ち歩いてはいなかった。  ちょっと考えれば分かることだが、直径3cmの割れ物など、到底持ち歩くような代物ではない。
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