身代わり鈴

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私がその破片(カケラ)をそっと拾い上げた時だった。  キキーッ!!! と言う物凄いブレーキ音が聞こえ、次の瞬間、あのバスの横っ腹にトラックが突っ込んだのが見えた。 辺りは騒然とし、いくつものクラクションと悲鳴が何層にも重なり合って聞こえた。 それは……とても信じがたい光景だった。 「……確かこの鈴って」 『身代わり鈴』 と言うことは、私はこの土鈴に守られた……と言うことなのだろうか? 少し考え、私はその欠片をそっとバッグにしまった。 H24・2・28 by KAORI
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