8人が本棚に入れています
本棚に追加
私がその破片(カケラ)をそっと拾い上げた時だった。
キキーッ!!!
と言う物凄いブレーキ音が聞こえ、次の瞬間、あのバスの横っ腹にトラックが突っ込んだのが見えた。
辺りは騒然とし、いくつものクラクションと悲鳴が何層にも重なり合って聞こえた。
それは……とても信じがたい光景だった。
「……確かこの鈴って」
『身代わり鈴』
と言うことは、私はこの土鈴に守られた……と言うことなのだろうか?
少し考え、私はその欠片をそっとバッグにしまった。
H24・2・28 by KAORI
最初のコメントを投稿しよう!