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線香をあげ、話しをし、飯を食った。
「思ったより元気そうで安心した」
と告げると、彼は「ありがとう」と言って微笑んだ。
帰りの車でも俺は後部座席に座った。
駐車場からバックで車を出し、数メートル走った所で、突然、
ピーッ、ピーッ、ピーッ、ピーッ、ピーッ…………
と言う音が鳴り出し、シートベルトのマークが点滅を始めた。
彼は急いで車を止め、助手席のシートベルトを締めた。
見れば助手席に荷物などが置いてある訳ではない。
「なぁ、今のは?」
俺が恐る恐るそう尋ねると、彼は、
「どうやら居るみたいなんだ」
と言って、嬉しそうに笑った。
H25・7・16 by KAORI
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