依存と許容

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「気が付いたか・・・? ここは手稲駅の裏にある病院だよ。」 安堵の笑みを浮かべた己一は、私がどうしてここにいるのかを話してくれる。 昨夜私はパニックを起こし、意識を失ってこの病院に運ばれた。 ぐったりして倒れ込んだ私を見て、己一は慌てて119番に電話を掛けたそうだ。 「笑美が動かなくなったから、俺・・・どうしたらいいのかわからなくって・・・。 もし心臓の病気の影響だったらまずいと思って、救急車を呼んで対応してもらったんだよ。」 「そうだったんだ・・・。 ありがとう・・・。」
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