依存と許容

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簡単な問診を受け、そのまま病院を後にする。 己一は私の事を心配してずっと付き添っていてくれていた。 しかし昨夜の出来事は・・・。 私と己一の間にできてしまった蟠り。 この溝はまだ埋まっていないはずなのに・・・。 いつものように私の手を取り歩幅を合わせながら隣を歩く己一。 昨夜私を責めたあの眼差しは消え失せ、今は安堵の笑みだけが彼の顔に映っている。 だけど私は、まだ罪悪感を拭いきれていない。 己一と一緒にいながらも慧に対して良く見せようとしてしまった。 そして虚ろな意識の中で私の心が叫んだ名前は・・・。
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