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己一の素直な気持ち。
昨夜の事には一切触れず、ただその言葉だけを私に伝えてくれた。
きっと己一は、私が自分の元から離れてしまうのではないかと不安だったのだ。
不安に駆られ逆上し、感情のままに怒鳴り散らした事を反省している。
そして私がパニックを起こし倒れた時、自分の無力さを自覚しながらもこのまま私を失いたくないと改めて思ってくれたそうだ。
「俺は頼りないし見た目も良くない。
だけど笑美にとっては“いい男”でいられるように、これからずっと頑張っていくから・・・。」
その気持ちだけで充分だ。
不器用だけど純粋。
そんな彼の事を私は好きになったのだから。
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