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「己一・・・、そうじゃないよ。
そのままでいい。
だけど、１つだけお願い・・・。」
私の願いは聞き入れられるのだろうか。
己一の思いを逆手に取るようなワガママを、これから私は彼に投げ掛ける。
「私はこんな最低な女だけど、これからも己一の傍にいさせてもらっていいかな・・・？」
自分の非は認めている。
そして私が“悪い女”である事を前提として、これからも傍にいる事を許して欲しかった。
そのままの己一を愛しているから、私も同じように愛して欲しい。
気持ちの整理は付かないくせに、私は１人になる事が恐かった。
これから大きく変わっていく私を取り巻く環境。
その中で拠り所となるのは、ずっと私を支え続けてくれた己一しかいないもの。
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