共謀

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「ファイルを開けなくても不正を発見できるのでしたら、やはり能力なのではありませんか。あなたは・・・データの中の悪意に反応する。シンさんが、対峙した相手の直接的な悪意や殺意に反応するように。」 そして、そのデータの先には、仕組んだ人間が必ずいる。 戦うべき相手に、暴くべき相手に反応する。 その点においてのみ、シンさんとヤクさんは似ていた。 「まあ、俺はシンさんみたいな予知っぽいのとは違って、既に仕掛けられたもんを見つけるわけだから、まったく同じってわけじゃあないんだが。」 「その能力を逆の立場で有効活用しようという気はなかったんですか。」 暴く側の立場として、司法の側として。 そうモトさんは言いたいのだ。
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