7945人が本棚に入れています
本棚に追加
/1157ページ
シンさんとヤクさん、二人の告白が終わった。
これで解散かと思われたが。
「あー・・・俺、まだ秘密あるんだよなー。」
腰を浮かせかけたハナさんとコメさんが、ぎくっとした。
ハナさんは明日も早く起きて庭へ出ようと自室に引き上げようと思っていたし、コメさんは夕食の片づけと明朝の仕込みがあるのだ。
「ごめんな。もう1個。や、別に聞いても聞かなくてもいい話なんだけどよ。」
そう言われて、じゃあ、と立ち去るわけにもいかない。
ハナさんとコメさんは、渋々座り直した。
それに対して、ヤクさんは両手を合わせて謝るような仕草を見せたが、それさえ胡散臭い。
「悪ぃ。すぐ済むからさ。」
だが、それは、尋常な話ではなかった。
最初のコメントを投稿しよう!