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「俺さあ、オーナーからもう1個仕事依頼されて、受けてんだよな。」
な?と黄嶋の方を見て同意を求めると、黄嶋も頷く。
笑顔のままで、しかし、今回も彼の目は笑っていない。
「俺は楽しいことが好き。自分でそいつを体験すんのが好き。
だから、引き受けたんだがよ。
悪ぃな、菅野。おまえにも言わなかったわ、これ。
俺は、治験に参加してる。
俺は俺の体を使って、新薬てえのを試してる。
体が初めての薬に反応すんのが面白ぇんだ。」
「ーーーーーー!!」
「菅野!」
先生が叫ぶのと同時に、菅野は立ち上がって上段から思い切りヤクさんを殴りつけた。
それを、ヤクさんは避けずに顔面で受けた。
口の中が切れ、血がダイニングテーブルに飛んだ。
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