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「それによ、下手すっとここにいる大半のやつが飲まなきゃならねえかもしれない薬だし?だったら、手っ取り早く俺が試しちまえばいいって思ったんだよ。」
「ここにいる・・・大半?」
先生は、眉を潜めた。
もちろん、他の面々もである。
その疑問の視線は、黄嶋に集中した。
黄嶋は、笑顔のまま少しだけ肩をすくめる。
「長期間、こんな閉鎖的な空間にいるとね、必要かなと思ったんだよ。それと、いつかここを出て行くとしても、他に君たちのDNAを渡したくなくてね。
ヤクさんにお願いした新薬の治験。
性欲抑制剤だよ、かなり強い。」
まさに、爆弾発言のような効果がある言葉だった。
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