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「ああ、うん、まあね。君たちとちょっとだけ違うのは、彼の場合保護も目的ってことかな。」
「・・・保護って言っても、俺とは違うんだろ?」
「そりゃあ、ヤクさんとはね。」
「だろうなあ。」
ヤクさんは、ほんの少しだけ自嘲気味に笑った。
自分がオーナーである黄嶋に拾われた経緯は、決して誉められたものではないことは、彼自身が一番知っている。
「オトさん。モトさん、不眠傾向あるから、辛そうだったら眠らせてあげてね。」
「わかりました~。」
医者でもないオトさんに、黄嶋は変わった頼みごとをし、オトさんも普通に引き受けた。
「で、ハナさん!お願いした件だけど!」
「だから却下っつったろ。しつけーなー。」
ハナさんの意志は固いのだ。
黄嶋の申し出に関しては。
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